子育ての合間に「私たちはどう学んでいるのか: 創発から見る認知の変化」という本を読んだのだが、とても興味深く面白い内容だったのでメモしておく。
学びを「認知的変化」とした上で、その背後にある「無意識的なメカニズム」を生み出す「創発」というプロセスという構造で説明されていた。
どう学んでいるのかを説明する前に、能力や知識といった概念の一般的な理解・印象から来る本質への誤解を解きほぐすところから始まるので、学びそのものに加えて自分の能力観もアップデートされたような感じがありとても良かった。
年始に抱負を掲げて、今年は頑張ろうと思っている人に読んでほしい。おそらく自分の学び方に良い影響を与えてくれると思う。
何よりエンジニアとして(というか何としても)生きる以上学びとは無縁でいられないし、子育てに携わる身になったこともありそうした意味でもこのタイミングで読んで良かった本だと思う。
印象に残った点
- 能力には揺らぎがあり、状況に依らず確実に発揮できるものはないということ
- 知識は認知的リソースと環境的リソースから創発するものだということ
感想
- 能力には揺らぎがあるのは励まし(慰め)になる。いちいち気落ちしなくていいなと思った
- 知識はリソースから創発するもの、という考えはまるでクライアントとサーバーのように感じられた
- エンジニアの学習も多角的であるべきだと感じた
- 手を動かすことが重要だと改めて感じた。リソースを次々と生成できるからだ
- 子どもの教育においても、多様な環境リソースを与えることが重要そう
余談
- どのようなフォーマットで読書ログを取るか迷ったので良さげなフォーマットがあれば知りたい
- 次はこの本で紹介されていた下記の本がとても面白そうだったので読んでみようと思う